実践しています。

up and ups just fine

4月のテーマは"加速するMAF離れ"

f:id:tomoyayazaki:20200411221628j:plain

開催目前だった東京五輪も1年延期に

 

我ながら3月は頑張った!けっこうギリギリの強度で毎週やりくりした1ヶ月だった。

この記事のタイトル通り3月のテーマは"スクラップ"

 

tomoyayazaki.hatenablog.com

 

今まで積み上げてきたマフェトン理論にそった練習を完全に粉砕して、練習の大半を高強度のペース走に費やした。これまでは距離や週あたりの頻度を変えることで負荷の強弱をつけていたけど、3月からは心拍から離れてマラソンペースに切り上げたので、トレーニング1回あたりの負荷が急に高くなった。

大きく舵切りした1ヶ月を終えて、定例の3000m TTを淡々とした。ただし、トラックが封鎖されているので今回は5000m TTはなし。

 

f:id:tomoyayazaki:20200411222306p:plain

MAF 3000m TT

↑ MAF3000mTT定点観測の結果はこちら 

結果は4:20/kmが平均という、自己ベストを大幅更新。2月と比較して16秒速くなっているし、過去のベストタイム2019年8月の4:29/kmと比べても9秒縮まっている。

実際、計測している瞬間も設定心拍145bpmに対して、身体が動くペースを疑うほどスローモーションに感じた。それくらい、145bpmに余裕度を感じた。

 

 

f:id:tomoyayazaki:20200411223128p:plain

4:15/km TT

↑ 4:15/kmペース 3000mTT定点観測の結果はこちら 

 

こちらも自己ベストで4:15/kmペースが149bpmという結果。MAFの設定心拍が145bpmで4:20/kmということを考えると妥当な結果。

興味深いのは4:15/kmの3000m TTは2月と比較するとわずか2bpmの差だということだ。1月と比較すると10bpm改善されている。毎週続けてきたHIITの強度そのものが上がって、2月あたりから4:15/kmペースの数値改善がみられている。つまり、HIITはMAFへの作用よりも、よりHIITのペースに近い運動領域に与える影響の方が大きいということだろうか。

当初はHIITは運動全体に対してランニングエコノミーを引き上げる作用があると想像していたが、実際はMAFに直結する効果は見られなかった。

ところが、2月に4:15ペースの通勤ランをはじめた途端にMAF定点観測で飛躍的な改善がみられた。つまり、特定のペースより少し高い負荷をかけることが一番効果に直結するということだろうか。これは興味深い発見だ!

 

とにかく、3月で"スクラップ"した効果が即効で発揮されて唖然としている。勿論、積み上げてきたものがあるから試すことができたトレーニングである。そして、MAFとHIITの優劣という話ではない。ただ、思い切った方向転換は大事だなと実感した。

 

 

さて、この結果を踏まえて4月のテーマ設定にはいくらか悩んだ。と言うのも、3月の時点で強度的にはギリギリを攻めたつもりだ。週単位で負荷を上げて最終週にはそれなりに慣れた感もあったけれど、4月からさらに上の負荷を目指すにはリスクも高いように思うからだ。

などと思いつつも、この負荷をどこまで押し上げていけるのかは純粋に興味がある。そして、その先にある結果はどこにたどり着くのかも気になるところだ。何より、疲労を感じながらも速いペースで走っている瞬間が好きだ。

結局、4月のテーマはタイトルの通り"MAF離れを加速させる"ことにした。

つまり、3月のメニューをベースにして、4月は段階的に強度を上げていく。

ここで言う強度とは通勤ランで走る片道14kmのペースのことだ。言わば短距離走が速くなるということだ。それは本来目指しているゴールじゃないことは自覚しなければいけない。

それじゃあ、この先にある未来は?

ここで2019年12月の練習につなげてみたいと思う。短距離走で速くなったこの能力ははたしてMAFペースで長距離を走った時にどんな変化が生まれるのだろうか。

例えば12月のように週末に3時間走をした場合、4:20/kmが3時間保てるのか?もしくは、ずるずるとペースダウンしていくのか。

結局、自分のアウトプットはウルトラディスタンスである。その距離をどんなペースで走ることができるのか。そこを見失わないように、4月はスピード方向に加速度をつけていく。