実践しています。

up and ups just fine

3月のテーマは"スクラップ"に決まり。

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2月のタイムトライアルの結果から、予定していた3月のテーマを変更することにした。

決して、悪い結果ではなかった。実際、タイムは伸びた訳だし、それ以上に主観的に成長を実感しているのはそれだけで日々のモチベーションにつながる。

ただ、まだ記録を積み上げる時期ではないので短期的な結果の善し悪しについて一喜一憂する必要はない。それよりも、仮設と結果の差については十分に咀嚼して、次の仮設を立てることを優先するべきだと感じた。

 

去年の暮れから自分自身は極端な練習だけを意識的に繰り返している。

12月はHIITの導入と、週末の3時間走BtoBのダブル運用開始。

1月は距離は伸ばせなかったものの、HIITの強度をあげた。

そして2月はMAF走の回数を増やしつつ、HIITの強度をあげた。

なぜこんなことをしているのか、それは巡航ペースのアベレージをあげるためにどんなアプローチが有効かを探るため、それだけだった。もちろん、日々走ることで確実に走力は積み上がっている自覚はある。ただそれよりも、下半期を成長期と設定した時に、効果的なトレーニングを今のうちに確立したいという思いが強い。

そのために、練習メニューを極端にすることで、狙いがヒットするか、はたまた外しているのか見定めている。

 

2月の仮設、それは特定の拍帯を鍛えるには、その心拍帯での運動時間をどれだけ費やすかというテーマだった。

特定の心拍帯とは自分にとってはMAFのペースをあげること。特にウルトラディスタンスを想定した場合に持続できるペースであるかを常に意識している。2月はMAFの頻度を増やすことで、MAF3000mTTでは結果がでた。体感値でも効果を実感している。

もうひとつ、それは4:15/kmペースでの3000mTTだ。2月はマラソンペースのトレーニングを一度も行っていない。つまり、この記録は心拍値としては低下することを予測していたが、実際には上昇している。恐らく、HIITが効果を発揮したのだと思っている。それでも、この数値が低下すれば仮設と検証の整合性はとれて、すっきりと3月に積み上げられるはずだった。

また、5000mTTも思ったほどの結果がでなかったことも、輪をかけてもどかしい気持ちにさせた。

当然ながら、ひとつの運動が一部の機能だけを鍛えるのではなく複合的に成長したり、低下することは理解している。また、あくまで3000〜5000mという本番環境と比較すると圧倒的に短い距離でのテストの結果だ。仮設と検証に対しても一喜一憂すべきではない。

だとしても、3月という貴重な1ヶ月を同じことの繰り返しで様子見をするのは辞めようという気持ちにさせる結果となった。つまり、いったんこの仮設からは離れて、別のアプローチが有用かを試すことに決めた。

 

話は変わって、12月から2月にかけて練習を積み上げてきたなかで少しだけ自信をもてたことがある。

それは怪我をしていないこと。

去年MAFをはじめてから、どれだけ走ると怪我の兆候が現れるのかを常に意識していた。結果的にMAFペースだけの積み上げではそう簡単に怪我をしないことを今では自信を持てている。

暮れからはじめたHIITは怪我のリスクに対する挑戦でもあった。強度をあげたら走る頻度を下げる、そうすることでリスクを回避してきた。

その上で、2月は仮設と検証をしながら、運動強度と怪我に対する挑戦の月でもあった。MAFの頻度はあげて、かつ強度も確保したわけだ。約400km走ったがその密度は去年MAFをしていた時期よりも断然濃い2月だった。400kmに対する運動時間こそ去年の方が長かったが、HIITを毎週継続して、かつ同等の距離を走ることは単純に強度があがっている。それでも怪我をせずに2月を終えることができた。

 

仮設と検証こそ思ったようにいかなかったものの、2月を通して主観的負荷についてはギアをひとつあげることができた。怪我をせずに積み上げていくことは何よりも優先させるべきである。その上で、どれだけ強度をあげられるかは自分で自分自身をより高いレベルに引き上げてくれる。特に自分のようにひとりで練習を続けている者は、意識的に主観的な強度をあげていかなければ、時が過ぎてから実はぬるま湯にいたことに気づくという自体も十分にあり得る。

数値的な改善が目に見えてあらわれなくとも、高強度の練習は新しい気づきを与えてくれた。故障までのキャパシティの他にも、日々走っていてスピードに対する耐性もついてきた。繰り返しになるが、ひとつの練習が特定の機能だけを高めることはない訳だ。

 

という訳で、ここからが本題。

3月は”スクラップ”をテーマに一旦MAFを離れることにした。

今まではMAFの数値改善をプライオリティに、逆算してアプローチを組み立てていた。その中で、有効打に触れることもできたし、深まる疑問にも突き当たった。

この逆算型のアプローチから一旦離れて、3月は”現状”からどこにたどり着くのかわからない”未来”にむかって積み上げたいと思う。

ここでいう”未来”それは月末のテストのことである。3つのテスト項目でどんな結果がでるのか、仮設と検証のパラダイムから一旦離れて、結果的にたどり着く”未来”だけを楽しみにすることにしよう。

では、ここでいう”現状”とは何か。それは先にあげた主観的強度の引き上げだ。怪我に対する大きな挑戦だった2月を無事に終えたので、3月はさらに強度を上げることに挑戦する。その強度とは一旦MAFを離れること。具体的には通勤に充てていたMAFをできる限りマラソンペースまで引き上げることにする。ひとまず心拍数から離れて、タイムをものさしにしてみる。疲労が見えれば休息するなり、MAFペースでリフレッシュするなりして、怪我を避けながら強度をあげる。

その先にどんな”未来”が待っているのか、今から楽しみで仕方ない。