プレイバック week14 7/29 - 8/4
さて、トレーニング期間も残すところあと1ヶ月。
ここまでの3ヶ月はベースの走力を作ってきたので、最後の1ヶ月はとにかく実践練習に充てたいと思っている。
実践練習ってつまりトレイルに行くことなんだけど、本番を想定した行動時間、ギアテスト、補給の確認を5回ある週末を使ってテストしていく。
::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::::::::::::::: :::::::::::::::::::::::::
という下書きを書いたまま数週間放置してしまうという失態を犯してしまった!
8月のテーマはまさに実践練習。
過去3ヶ月はベースの走力を積み上げるためにほぼロードを走り続けた。
MAFペースも向上し、7月は週末にロング走を続けたので、一定の出力を維持していく自信もついてきた。
8月は信越のコースプロファイルを意識しながら、トレイルに特化した体作りと、レースを想定したギアと補給のテストをしていく。
レースを想定した中で一番の未知の部分、かつ解決に時間がかかるのは「距離と行動時間」 への耐性だ。
4年前の信越は110kmに出て、13時間ボロボロになって完全に燃え尽きてゴールした。
そこからさらに11時間長い設定となると、身体がどうなるのか想像がつかない。
特に膝周りの疲労蓄積が心配の種だ。
結局不安に思ったことは事前に確かめるしか方法がない。
ということで、実際に高尾で24耐のテストをした。
8/3の土曜日、時間は信越のスタートとほぼ同じ19時。
信越のコースプロファイルを想定したお気に入りのコースだ。
※ログはこちらから。
この日も普段の心拍をベースに、ゆっくりと24時間走り切る意識で動き始めた。
夜間セクションは不安なので、22時に相模湖駅でSTS仲間のヤマトが合流してくれる。
それまでの4時間は安全第一で走ろう。
でも実際走りはじめると既に暗く、特に草戸山周辺は獣の気配、唸り声が続いて気が気じゃなかった。
走って鉢合わせてでもしたら致命傷になるから、ほぼ歩き通して予定より30分遅く相模湖駅についた。もう、一人でナイトランは絶対にしないと誓うほど、本当に怖かった,,,
ヤマトと合流してからはゆっくりと話しをしながら進んだ。
興瀬神社から明王峠に続く3kmの登りは相変わらずタフで長い。それでも人といる安心感が勝って、そして湿度は依然高いものの、日中よりよほど走りやすいコンディションだったこともあり、テンポよく進んだ。
だいたい8時間くらいかけて、一周50kmのコースを終えた。その時点で早朝4時ごろ、始発が動き始める時間だ。もう視界も好調で気持ちがいい。
足の疲労感もなければ、内臓のダメージもない。
2周目に入るにあたって、コンビニでしっかりと補給した。
じっさい、かなりがっつりたべた。
おにぎり2個とカップラーメンを食べて、水もしっかり飲んだ。
次の補給ポイントが相模湖なのでここから20kmある。そして5時間はかかるから余裕をもたせようと思ったわけだ。
これが完全にこのあとのペースを狂わせてしまった。
ヤマトとはここで別れて、2周にひとりで突入した。
これから上がる気温の心配はあるけど、獣の不安よりだいぶマシだと思ったし、身体も元気だったから、24耐はコンプリートかな!と意気揚々としていた。
少なくとも2周は行けるだろうと。
南高尾のトレイルヘッドから山に入ってすぐに、違和感を感じた。
とにかく身体が思い。そして眠い。
あれだ、確実に食べ過ぎたからだ。
動きながら消化できると思ったけど、身体が鈍い。そして眠気も誘発している。
ぜんぜんペースが上がらないし、眠気はさらに強くなるから、なんとか歩いて草戸山まで行ってベンチで仮眠をとった。まさか眠気に負けると思わなかったから、ショックだったけど、もう置きてられない。
結局1時間くらい寝てもまだ身体が鈍い。ここにいてもどうしようもないから仕方なくゆっくりと動き始めた。
最初はとぼとぼ歩いて、続けていると走れるようになってきた。
なんとか城山の急登も越えて、底沢を下って相模湖までたどり着いた。
気持ちも萎えてるし、身体も重い。悔しいけどここでDNFとなった。
結果15時間で71kmだった。
完走できなかったことは悔しいけれど、テストとしては大きな収穫があった。
24時間動き続けることが課題だと思っていた。そのためにマフェトンとFAPに取り組んで補給トラブル(内蔵疲労)のリスクを下げる実践をしてきた。
実際、内蔵疲労のトラブルはなかったから上手く行っていると手応えがあった。
だから、あとは走り続けられるかが結果を左右すると思っていた。
でも実際はそれだけじゃなかった。
今回は内蔵疲労ではないけれど、補給の失敗が原因で最後までいけなかった。
食べ過ぎから身体が重くなって、眠気も誘発した。
そして、結果的に走る気力が萎えてしまった。
補給の失敗は2種類あるということだ。
ひとつは「補給できない」ことによるハンガーノック。
そしてもうひとつは「補給の選択ミス」により気力を低下させること。
今回の大きな学びはメンタルを維持することがどれだけ難しいか、ということだ。
思わぬところでの失敗が、辞める理由に結びつく。特に疲れてくると簡単に走らない判断をしてしまう。
強い人間じゃないからこそ、弱らないように対処し続けなくてはいけない。
まだ24時間走り続ける身体のテストは合格していないけど、今回課題が浮き彫りになった「補給」については8月中に見直して対処する。
まだまだ行ける、ベストはこれから!
ちなみにWeek14のワークアウトはこちら。
トレーニング時間:18時間23分
距離:102.7km
8月から週あたりの運動時間を15時間に増やします。
トレイル率高めます!