実践しています。

up and ups just fine

たかおと146bpmとFAP

ようやく本題にはいります。

久しぶりの南北高尾一周となった週末。

距離:29km
行動時間:04 : 43
累積標高:1893m

 

コースとログはこちら。

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レーニングで山にきたのは今回が最初だったので、以下のことに気をつけながら走りました。

 ① 動き続けるなかでの疲労度のチェック

 ② トレイルでのマフェトン上限146bpmペース

 

①についてはこれまでのマフェトン理論でのトレーニングによって、どれくらい走れるようになっているか、過去の記憶とすり合わせ。そして、まだはじめて間もないFAPではあるけれど、山を走るうえでの効果を感覚的に感じたかったこと。

結論から言うと、トレーニングは順調にできている実感をもてた。最後まで疲れがたまることもなく、足が重くもならず29kmを通しで走りきれたことはいい自信になった。特に大垂水峠以降の南高尾をテンポよく走れたことは、何より順調な証だと思う。

今回はマフェトンでの設定値を意識したので、終始ペースダウンすることを心がけた。なので、追い込むような瞬間はなく、心肺に負荷をかけることはなかった。とは言え、足が重くなることがなかったのは、マフェトンの効果であると結論づけるのは早すぎるけど、マフェトンを取り入れたが故に、結果的に日々ロードで距離を走る習慣ができたことは疲れず走りきれたことの要因であることは間違いない。

つまり日々しっかり走れていることが、いい結果に結びついているってことだ!

 

そしてもうひとつ、FAPについて。

取り入れてからおよそ2週間弱。こちらもFAPの直接的な効果であるかは言い難いけど、確実に変化を実感した。

行動中にエネルギーが切れていくような感覚がいっさいなかった。普段なら食べたものがガソリンのように燃焼してた感があったけど、今回は薪ストーブのように身体のなかで柔らかい火が燃え続けているような、終始あたたかい感覚があった。僕は空腹で走るのが嫌なので、お腹が鳴るとパンだけ食べて、エネルギー確保を目的にするような補給は一切なかった。

そして、安定して身体が動き続けることって、実はメンタルの安定にもつながることもいい発見だった。浮き沈みなく、淡々と進み続けられることの気持ちよさよ!これが50km、100kmとずっと続けられたらなぁ。

とにかく、エネルギー源の確保が運動にもメンタルにも効果があるんだろう、という実感を得られたことは大きな発見だったのである。

 

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②については、僕の設定心拍は上限146bpmで、ペースに換算すると4:40/km前後なのだけど、これがトレイルだとどう変化するのか。特に、登りでの心拍の上がり方と、下りでの心拍の推移が気になるところ。

実際、北高尾と南高尾では地形が全くちがう。北高尾は小刻みなアップダウンが終始続き、10kmで1000D+近い累積標高がある。平行移動できるトレイルはほぼなく、少し登っては、登った分を下り、下ってはまた登る上下運動を繰り返す。

堂所山から高尾の主線はほぼ平行移動。その後、反時計回りのこのコースでは城山のバーティカルが激下りに変わる。下りきってしまうと、ゴールまでわりと走りやすいトレイルが続くのが南高尾の特徴だ。

 

北高尾では主に登りでの心拍の傾向を見ていた。予想では146bpmはテンポよく歩いて登る程度の運動だと思っていた。でも実際はゆっくり登っても優に150pbmを越えてしまう。途中、止まって心拍を整えて、また動き出してはすぐに150bpmを越えてしまう。ロードとトレイルじゃあここまで違うものなんだな。

対して下りのペースである。主に城山の下りと、南高尾のような一定の距離の下りが続くところで注意深く観察した。下りの場合は逆に、ある程度走ることを意識しないと140bpmも下回るような、負荷のすくない運動になる。登りにしろ、下りにしろ、100mileを想定したペースの練習をするには、トレイルでマフェトン理論に忠実に運動をすることは難しい。

特に北高尾は信越のコースプロファイルとも違うし、心拍を優先したトレーニングとしても適していないことがわかった。寂しいけれど、マフェトンを中心にしている間はお預けかな。

反対に、南高尾はこれからのトレーニングとして使えそう。南から入って、天狗コースを経由して、最後に日影沢からロードつないで帰るコースは実践的だろうなぁ。天狗は登るセクションと下るセクション、それぞれ距離があって一定時間おなじ運動ができるから心拍管理がしやすいだろう。

次回の高尾はそんなコースを試してみようか。