実践しています。

up and ups just fine

目標は決まった、UTMF2021。

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2019年9月のこと。

Podcast "100miles100times"にお呼ばれして収録をしていたなかで、MCのDomingoさんから質問があったのは。

 

「今後設定している具体的な目標は何かありますか??」

 

えーと,,,

本命レースを満足いくかたちで走り終えた直後ということもあり、まったく具体的なイメージはできていなかった。
100mileに対するこだわりがあるわけではなく、限られる国内レースを潰していくような計画はない。はたまた、自主100mileを設定するわけでもなければ、海外レースへのエントリー予定もない。
かと言ってカテゴリの違うレースの予定もないし、そもそも”成績”を目標設定にしてきたわけでははない。

 

「 ”自分の限界を超えたい” それは大会にでる上で大事にしたい」

 

それがその時の答えだった。正直それしかない。
忘れもしない、初めてのレースで走った武尊山の稜線の記憶。
スリーピークスでデットヒートしたトラバース。
信越五岳110kmで死に物狂いに走りきったラスト8kmの林道。

無意識的ではあったけど、振り返るとひとつずつステップアップしてきた。

 

そして2019年は意識的に”過去のベストを超える”ことを目標にして、準備段階から徹底した。だからこその達成感だった。スタートラインに立つまでの4ヶ月間を積み上げられたからこそ、ゴールした瞬間に凝縮される感情が生まれた。

確かに感じた、間違いなく今回がベストだと。

 

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UTMF2019のスタートシーン

 

 

「いつかUTMFにチャレンジしたいです」

 

それしかないんですよね。次のベストを超えるために設定できる舞台は。

自分で言って何なんですが、ぽーんと出た言葉が頭の中でこだましてイメージが具体的になっていく。ボロッボロに泣きながら、河口湖に戻ってくる姿が想像できる。ゴールの100mくらい手前で家族が待っていてくれる。手をつないで一緒にゴールテープを越える、それが明確に見えている。

もちろん、ただゴールするだけを望んでいる訳じゃない。明確にその先を目指している。

 

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想像を超える追い上げで3位になったLoren Newman

 

 

表彰台にのぼりたい。

 

Podcastの収録が終わって、日を追うごとに ”ベストを超える” というイメージと具体的なビジョンがリンクしていく。

想像すると血が滾る。その位置が自分に相応しいか、身の丈にあった目標であるのかではなく、精一杯手を伸ばしてジャンプして触れてみたいという気持ちが前のめりになる。どんなに高く飛んでも届かないかもしれない。でも飛んでみないとわからない。可能性があるなら挑戦したい。幸いエントリー資格はある。あとは自分の意志次第。

 

正直、UTMF2020には間に合わないと思った。ひとつは前提条件となるフィジカルレベルとして。悔しいけど、まだ達していないと自覚している。もうひとつは”熱量”。6ヶ月という期間では”飢える”に足りないと感じた。自分自身、ショートスパンでレースを走ってトライ&エラーを重ねていくタイプではないと自覚している。1年から2年かけてじっくりと準備をして、熱量を上げていくことそのものに価値を感じている。時間の分だけ”飢え”が醸成して、爆発しそうな気持ちをエネルギーに変えていく、そのプロセスこそが自分にとっては全てなのだ。

 

UTMF2021で表彰台にのぼる

 

そのために僕の貴重なトレイルランニング人生の1.5年を1レースに絞る。これは長い旅になる。もちろん、毎日フルコミットでトレーニングできる訳ではない。だからこそ、長い尺を取ることで、仕事や家族への負荷を分散しながら目標に迎えるはずだ。とは言え、4ヶ月間全力疾走でトレーニングするよりも難しい挑戦になることは間違いない。挫けそうになることもあるはずだ。キャパオーバーで目をそらしたくなる時期もくるかもしれない。それでも、より高いベストを超えるために、一定の熱量を保ちつづけることそのものが今回のチャレンジの本質である。

 

1%でも可能性がある限り夢は叶うかもしれないという事を未来の自分に証明したい。

 

いま1%であるならば、来年の今頃は5%にできるかもしれない。

そのために小さな達成感を積み上げること。

それが今年2020年のテーマです。