実践しています。

up and ups just fine

ランニングの初期衝動

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たぶんこの辺がマラソン大会で走った裏山

 

誌面づくりの裏話から、フロントランナーとのトーク、はたまたアカデミックなトピックまで、幅広い話題を経由しつつ本流に行き着くonyourmarkのpodcastが、毎度新しい発見を与えてくれるので、コンテンツが更新されるとそれを聞きながら走る時間が楽しみになる。podcastのリズムというか温度感が走ってる時にはちょうど良くて、面白かったエピソードは何回もリピートして聞いているのである。RBRGの桑原さんがゲストのエピソードも最高で、ホストの松田さんとの距離感なり、リスペクトし合ってる感がデバイス越しに伝わってくる。ノスタルジックな思い出から現在までの話、お店が在る意味について、そもそも何で走ってるんだっけ、二人のトークを聞きつつ、自分自身の体験を頭の中で交差させていく作業が心地良かった。

 

mag.onyourmark.jp

 

同じように響いた人は僕だけじゃなくおそらく他にも大勢いて、その一人というか一番にリアクションしていたのがランボーアスリートのオショーさんだった。こちらも初期衝動を思い起こさせるアツい記事なのでオススメ。

 

rb-rg.jp

 

閑話休題的に自分もこのタイミングで初期衝動を振り返ってみようかな。

 

小さい頃から決して運動が苦手じゃなかったし、鬼ごっこから放課後のサッカーまで体を動かすことは好きだった。でも体育の成績がいいかと言えばそうではなく、短距離走は遅かったし、ドッチボールは逃げる専門だった。忘れられないのは高校の行事であった綱引き。昔も今もひょろっとした体型の自分は毎年補欠扱いだったなぁ。こんな体型故にパワー系の種目は専ら苦手意識が強かった。

反面距離走は好きで、誰もが嫌がるマラソン大会も自主的にエントリーした覚えがある。うちの高校は毎年秋にフルマラソンという行事があって、ペラッペラの体育シューズで起伏の激しい峠走のようなフルマラソンを走らされる。もちろん、数少ない得意イベントでもモテチャンス!内心、陸上部に対抗心持って無我夢中で走ったら全校で12位だったのは学生時代のわずかな成功体験になったなぁ。

5時間くらいかかったのかな?当時の記録は覚えてないけど、学校の裏側に広がる峠道から農道から、ギャラリーは少ないわ、車なんて滅多に通らないようなヘンピな道を走り続けた記憶は今でもある。多分10km付近、おそらく前半戦のどこかで走ってることが最高に気持ちよくなって、叫び出しそうな衝動にかられた記憶があるけど、あれが初めてのランニングハイだった。その後の反動も経験したし、最後は足の裏に痛みを抱えながら、でも絶対に歩かないって決めて動き続けたんだったかな。

時が経って2011年の秋冬。翌年2月の東京マラソンに当選したので、本格的に走り始めたのはその頃。と言っても時計はG-SHOCKだし、ランニングアプリ使いながら何キロ走ったかだけを意識していただけだった。そういう意味ではホント、ロードのランニングをやってます!と胸はって宣言できるようになったのは去年から、かな。

 

同じ頃、夢中になってたのは音楽で、当時は仕事終わりやら休日によくライブやらフェスにいってたなぁ。映画にしろ、音楽にしろ、カルチャー系の出会いが遅く、音楽は20台半ばになってから夢中になった。その分、好きになると深掘りするタチで、好きなバンドのライブは足繁く通った。ライブの瞬間の非現実性、演者の迫力、呼応するように高まる客の熱量、何度通っても同じライブは2度ない。ステージ上のアーティストが眩しかったなぁ。音楽聞きながら発狂しそうになるあの瞬間は特別だったなぁ。でもだんだんとフラストレーションが溜まったのもまた事実で、いいライブほど終わった瞬間の興奮と、薄々気づいてる虚しさがあった。自分もあんな風に音楽作ったり、楽器弾けたら最高なのになぁ、と。受け手でい続けること、受け取ったエネルギーを開放したい衝動はこの頃はじまった。

ちょうどUTMF2012に出会って、これだー!って突き動かされて、直後にセミナーに申し込んだ。ゲスト講師がTNFアスリートの横山さんで、UTMFを走った直後にも関わらずデモンストレーションをしてくれたり、レースのことを聞かせてくれた。この日が初トレイルの自分は、ダウンヒルで横山さんの真後ろにビタビタに張り付いて、発狂しそうになりながら駆け下りた。楽器はできないし、音楽表現には縁がなかったけど、自分の表現方法はこれだっ!って確信的な出会いの瞬間だった。そこから上がったり下がったり、何とか今にいたるけど、表現欲求としてのトレイルランニングはこの頃からはじまった。

そう言う意味では、トレイルランニングは今も初期衝動忠実に、何なら輪をかけて向き合ってる。満たされる気配は未だにないし、恐らくだからこそ今もこれからも続いていくんだと思う。そして今日も走る。